18才の時、ある社長さんと知り合い
かわいがっていただいた。

日曜日にその社長さんは
「コーヒー飲みに行こう」
と僕を横に乗せ、車を走らせた。

なんと150キロも離れた山の中の
喫茶店まで行き、カウンターに座った。
マスターとの会話から、
どうやら2人は登山友達らしい。

社長は1時間ほど話すと、
車から小さなパソコンを持ってきて
説明を始めた。

マスターは
「なるほど、そりゃ便利だね。
納品を楽しみにしているよ」
と買う事を決めた。

今から35年前の事、その機械は
僕が初めて見る「マッキントッシュ」だった。
社長という仕事に憧れる僕は、
帰りの車中で、社長にいろいろ質問した。

社長は「遊びの仲間でも話していれば
自分はこの人にこんな風にお役に立てると
思いつく。そしたらその品物を持って
行けばありがたがられる。これが商売だよ
誰にでも同じものを売りつけるものじゃない」
と教えてくださった。とても勉強になった。

僕は話以上に、社長の「生き方」に憧れた。

誰にも管理されず、自由に誰かと話して
そこからニーズを見出し、提案して売る。

19時だから終わりとか土日は休みとかじゃない。
寝る時間以外ずっと、
遊びと仕事が混在していて、みんな仲間。
保証とか安定とかは無さそうだけど
毎日が楽しそうで、可能性に満ちていた。

僕は、この道を目指すことを決め
まず、階段の一段目を懸命に探した。

まさ
5月27日(土)14時スタート
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